2025年3月定例会討論(令和6年度分の議案のみ)
日本共産党奈良市会議員団を代表して討論を行います。
○議案第9号 奈良市ラブホテル及びぱちんこ屋等建築等規制条例の一部改正については反対し、
○議案第7号 奈良市行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部改正について、は意見を付けて賛成いたします。尚、令和6年度関係の残余の議案は賛成します。
議案第9号、いわゆるラブぱち条例についてです。
条例改正の目的は奈良県の条例である「風俗営業等の規制及び業務の適正化に関する条例」よりも厳しい内容となっている奈良市のラブぱち条例を、県の条例に合わせようとするものです。現在の奈良市条例は、東大寺などの世界遺産を抱える本市が歴史的景観の保全や市民の良好な生活環境を守るために制定されたはずなのに、県の条例に合わせるのであれば、独自の条例を持つ意味がなくなります。
現在の条例でラブホテルやぱちんこ店について建築禁止区域とされている風致地区や奈良町都市景観形成地区について、改正案ではいずれも原則禁止としつつ、審議会の意見を聞いたうえで、その建築が周辺の良好な居住環境を害するおそれがないと市長が認めた場合は、この限りではない、として認めようとするものです。
対象となるのはあやめ池南側、近鉄西ノ京駅西側大池北側、奈良町かいわいの3か所です。これらの地域では、今まで建築が禁止されていたものが、条件付きで認めることも可能となります。これまでも規制の網をかいくぐるために、例えば、済生会病院の目の前にぱちんこ店が出店した際に事実上、パチンコ店の客しか使わない駐車場を、契約駐車場としてだれでも使える形にすることで、100メートル以上離れていなければならない、という規制をクリアさせています。済生会病院関係者はサンダル履きで行ける距離にぱちんこ店ができたことは全国の同病院で初めてといい、インフルエンザなどの感染が心配だとおっしゃっていました。病院や学校から200メートル以上離す、から100メートル以上に離すとゆるめた規制でさえ、さらに緩める運用が現に行われています。
いずれにしても現在のラブぱち条例の核心部分が骨抜きにされかねないため賛成できません。
次に意見を付して賛成する議案についてです。議案第7号についてです。
本議案は、児童手当の支給要件のうち、所得制限が撤廃された事に伴う条例改正で、所得が変更となり遡って支給する場合などにおいて、従前の特例給付に関する情報を継続して使用する必要があるため、対象者の世帯状況などの情報をマイナンバーを用いて利用できるようにするためのものです。
所得制限の撤廃などは、児童手当を拡充するものとなっているため、反対するものではありません。一方で、マイナンバーを業務で使用する事について、マイナンバーは行政システム上で市民の個人情報と深く結びついており、厳格な取り扱いが求められます。また、保護者が市に提出する「認定請求書」にもマイナンバーの記載を求めており、郵送時の紛失事故などにより、情報が漏洩する危険もあります。また、マイナンバー制度全体では、マイナポータルを通じての個人情報漏洩の危険性も指摘されるなど、マイナンバー利用の拡大は懸念すべき事項が多岐に及びます。
以上のことから、本議案に反対するものではないものの、マイナンバーについてはより厳格な取り扱いが求められることを指摘し、取り扱い業務の拡大についてもむやみに行わないよう求めるものです。
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