2018年6月20日
奈良市教育長 中室雄俊様
地震による学校施設の倒壊事故を二度と起こさないために、
学校施設・通学路の総点検を求めます
日本共産党奈良市会議員団
2018年度(平成30年度)奈良市予算編成にあたっての申し入れ
6月18日に発生した大阪北部地震で、倒れてきた高槻市立寿栄小学校の壁に巻き込まれて小学4年生の女児が亡くなった事故で、学校を囲む同様の壁について、耐震点検や対策調査の対象外だったことが明らかになっています。
文部科学省は、校舎の外壁や照明器具などの「非構造部材」の耐震点検や対策の実施について調査をすすめており、2016年4月の資料では高槻市は「耐震点検の実施率」が100%でした。他方で、文科省の担当者は「今回のようなブロック塀は調査の対象外」としています。文科省は「小学校施設整備指針」(2016年3月)で、今回のような壁を「地震時の安全性を確保するよう設計する」としています。
塀の基準は、建築基準法で高さが1.2メートルを超える場合、鉄筋を入れることなどが規模によって定められています。これは、宮城県沖地震後の1981年に改正されたものです。今回倒壊した壁は高さ1.6メートルでした。
痛ましい事故がこれ以上起きないように、学校施設や通学路の緊急の総点検を求めるものです。
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