2016年(平成28年)奈良市3月定例議会における本会議採択について
日本共産党奈良市会議員団
●平成28年度一般会計予算案について
奈良市3月議会に提案されている平成28年度一般会計予算案について、私たちは本日25日議会最終日において、組み替え動議を提出しました。
新年度予算は平和と暮らしを脅かす安倍政権の暴走にストップをかけ、悪政の防波堤としての役割を果たし市民の暮らしを応援する予算でなくてはなりません。その物差しで予算を見ると、子どもの医療費の対象年齢の拡充など市民の運動により願いが一定反映されている面もありますが、全体としては国のすすめる方向を踏襲し、事業の民間委託や統廃合を促進する内容と言わなくてはなりません。
施策では、一人ひとりの子どもにゆきとどいた教育が今ほど必要な時はないのに、少人数学級の後退。シルバーパスの改悪がこの間つづき、高齢者福祉は後退したままです。
一方、リニア中央新幹線の駅誘致や防犯カメラ設置、東アジア文化都市事業などに多額の予算が計上されていますが、市民には理解しがたく、もっと節減すべきと考えます。
新斎苑関連経費についても老朽化した現火葬場の移転建設は喫緊の課題と考えますが、現在の移転候補地については大前提となる住民合意が得られていません。建設候補地周辺は、土砂災害や土石流、地滑りなどが歴史的に発生しています。奈良盆地登園断層帯で地震が発生したときに予想される影響や危険性について詳細な調査を行い、その資料を全面的に公開し、市民に説明をつくすべきです。近接地住民の不安を市の責任で払拭しない限り、現候補地で推進する新たな予算化はすべきでないと考えます。
こうしたことから、当初予算案に反対し、予算案に対する組み替え動議を提出しました。
●請願第7号について
また請願第7号「横井町山林への新火葬場建設計画の白紙撤回を求める請願書についても、奈良市が本請願で訴えられている住民の声に真摯に耳を傾けることが重要と同時に、住民合意を得ることは市長の責任においてやらなければならないことであり、また市長にしかなしえないことであると考えます。よって本請願に賛成するものです。
●市長の再議(可決した議案の審査のやり直し)について
また、私たちの組み替え動議は、今回提出された予算案の中で、不要不急事業を見直し、後退した「少人数学級の継続」や廃止された入浴補助事業の復活などを入れた組み替えを提案しましたが否決されました。
次に他会派から修正案が出されました。修正案の内容は我々も考える不要不急事業の見直し、新火葬場建設関連予算であったため、減額修正に賛成しました。修正案が可決されたところで、仲川市長から修正可決に不服として「再議」の申し出があり、会期が延長となりました。3月28日に市長から再議の内容が配布され、29日本会議が再開されます。引き続き私たちは市民の暮らしや声が活かされる市政をと、審議していきたいと思います。
予算案に対する反対討論
組み替え動議の説明
請願第7号賛成討論
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