天皇在位20年(12日)にあたり、政府が教育委員会を通じて全国の学校などに「日の丸」掲揚への協力を要請している問題で、奈良市教育委員会が市立小・中学校での「日の丸」掲揚の有無などを調査することが12日、分かりました。各学校(計69校)へは13日から聞き取りを始める予定としています。
日本共産党市議の照会に対し、市学校教育部は「議員からの資料請求にこたえるために調べるもので、指導ではない」と答えています。
今月6日に開かれた市議会産業文教委員会で植村佳史議員(無所属)が「日の丸」を掲揚した学校数や政府が作成した「即位20年のあゆみ」を紹介するDVDの学校での視聴状況などを把握し、報告するよう求めたことに、市教委が調査を約束していたものです。
奈良市教職員組合の帰山春好書記長は「卒業式などでの国旗取扱いにも影響するのではないか。学校長への新たなプレッシャーも考えられる。市は調査するべきではない」と話しています。
日本共産党奈良市議団は11日、在位20年の事業に関連して学校現場に「日の丸」掲揚や同DVDの視聴を強制しないよう市教委に申し入れています。(しんぶん赤旗2009年11月13日)
|