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政策と提案
2009/11/14 更新
「天皇在位20年『日の丸』掲揚、DVD視聴強制するな」と申し入れ

 天皇在位20年(12日)にあたり、政府が教育委員会を通じて全国の学校などに「日の丸」掲揚への協力を要請している問題で、奈良市教育委員会が市立小・中学校での「日の丸」掲揚の有無などを調査することが12日、分かりました。各学校(計69校)へは13日から聞き取りを始める予定としています。

 日本共産党市議の照会に対し、市学校教育部は「議員からの資料請求にこたえるために調べるもので、指導ではない」と答えています。

 今月6日に開かれた市議会産業文教委員会で植村佳史議員(無所属)が「日の丸」を掲揚した学校数や政府が作成した「即位20年のあゆみ」を紹介するDVDの学校での視聴状況などを把握し、報告するよう求めたことに、市教委が調査を約束していたものです。
 奈良市教職員組合の帰山春好書記長は「卒業式などでの国旗取扱いにも影響するのではないか。学校長への新たなプレッシャーも考えられる。市は調査するべきではない」と話しています。
 日本共産党奈良市議団は11日、在位20年の事業に関連して学校現場に「日の丸」掲揚や同DVDの視聴を強制しないよう市教委に申し入れています。(しんぶん赤旗2009年11月13日)


2009年11月11日

奈良市教育委員会 
教育長 中室雄俊 様
日本共産党奈良市会議員団

11月12日の慶祝式典・事業に関連して
学校現場に日の丸掲揚などを強制しないことを求める申し入れ

 

政府は、この11月12日に天皇在位20年の慶祝式典・事業を行なうとしています。
 それに関連して、文部科学省は、全国の教育委員会にたいして、学校現場に日の丸掲揚やDVD「天皇陛下 御即位から二十年」配布協力を通知し、奈良市教育委員会からすでに各校にその旨が通知、配布されています。
 特定の愛国心の強制は、憲法で保障された「内心の自由」に違反し、憲法の立場から教育への権力的介入は可能な限り抑制的でなければならないと、国会審議でも明らかにされています。この憲法の立場をふまえ、教育行政をすすめることを強くもとめるとともに、今回の慶祝事業等に関して、下記の点、申し入れるものです。

1、11月12日に行われる「天皇在位20年」慶祝式典・事業に関連して、日の丸掲揚、DVD「天皇陛下 御即位から二十年」の視聴など、学校現場への強制をしないこと。





以上